建築実例

PICK UP 02
神奈川県大磯町

無垢材の質感が美しい、イタリアンレストラン
~南欧風の瀟洒な店舗併用住宅~

1階でイタリアンレストランを営み、2階にシェフのお住まいを建築された施主様。これまで名立たる名店で料理の腕を振るってきた名シェフは、平塚でイタリアンレストラン「Shoes(シューズ)」を開業し、8年。その後、大磯に移転・再オープンし15年が経ちました。客室が中庭を囲うよう設計されたレストラン内部は、無垢材の温もりと素材の質感に徹底してこだわりました。桜の無垢材の床や重厚感のあるオーク材の扉も時を経て深みのある落ち着いた雰囲気を醸し、本物ならではの魅力を放っています。東南角地に建つレストランは、アーチ壁が印象的な南向きのテラスから、店内に陽光が明るく差し込み心地よい雰囲気。設計の段階で、いずれは向かい側に住宅が建ち、景観が阻害されることを想定。テラスには、あらかじめ目隠し壁を設けました。この壁が外からの視線を遮るだけでなく、エクステリアの素敵なアクセントにもなっています。また、住居部分のルーフバルコニーには、敢えて塔屋を設けました。周囲から洗濯物が見えないよう生活感をなくし、瀟洒なレストランのイメージを保つ工夫が凝らされています。

夜のライトアップが美しいイタリアンレストラン。大胆なアーチの中庭と石造りが印象的な塔の内部は、2階の住居と屋上テラスへ続く階段室に

所々に奥様のセンスが光る、可愛らしい演出

無垢材のフロアとドア。イタリアンスタッコで仕上げた壁が、明るさの中にも心地よい落ち着いた雰囲気に

2階の住居へと続く螺旋階段。連続するロートアイアンの階段手摺りが、まるでパリのアパルトマンのよう。最上階の塔屋は、景観を考慮した洗濯物干場に

お客様専用の手洗いコーナー。手作り感あふれる、木製カウンターが温もりを演出

OWNER'S VOICE

お店と住まいが同じ場所にあることで、時間を有効的に使え安心感があります。建築当時は、周囲に建物もなく、一面の畑の中にぽつんと佇んでいましたが、今は、ヨーロピアンな街並みに佇む隠れ家レストランのような雰囲気となり、とても気に入っています。無垢材にこだわった店内にも味わいが出てきましたし、住まいはきれいに保てているので、今のところメンテナンスの必要はありません。しいて言えば、季節によって湿気の影響を受けるためにオーク材のドアの伸び縮みがあり、開けにくくなるくらいでしょうか。それも本物素材にこだわったからこその証しですら、気になりません。自由設計で思い通りに建てたからこそ、暮らすほどに好きになっています。私も夫も大変に満足しています。